拡大床・マイオブレース矯正治療(叢生・小児矯正)

みなさまこんにちは。さわだ歯科矯正歯科です。

今回は上顎がかなり狭いため初めに拡大床で広げた後にマイオブレースを用いている患者様の口腔内を診ていただきたいと思います。

患者H様

初診時8歳

主訴:歯のガタガタ

口腔内写真

治療方針・診断

患者様は常時お口が空いており、低位舌を呈していました。その結果上顎が狭くなったと考えられます。

マイオブレースからスタートしようとも考えましたが

①右上の子供の犬歯(右上C)が反対咬合になっている

②あまりにも上顎が狭いので舌を上に上げるスペースがない

これらのことを踏まえてまず初めに拡大床を用いて上顎を広げてからマイオブレースを開始することと致しました。

上顎歯列を側方に拡大できましたのでここからマイオブレースを開始していきました。

最新の口腔内となっています。初めは拡大床で上顎のみ拡大をしていたので下顎前歯のガタガタは残ったままでしたが、マイオブレースを用いたことにより下顎歯列も綺麗になってきました。まだ上顎のスペースが足りない可能性がありますが、もし足りなければマイオブレースを使用しながら子供の時に用いるマウスピース矯正を用いて並べていこうと考えております。

コラム

日本矯正歯科医会 画像参照

 

拡大床とは主に歯列を側方に拡大しスペースを獲得し歯を並べるものです。

ここで重要なのは歯を側方に拡大できますが顎は横に広がらないということです。歯は顎骨から萌出しておりますので、歯が側方に傾斜して広がるので限界があります。無理に広げようとしてしまうと、

①歯は綺麗に並んだが歯が横・前方に広がり出っ歯を作ってしまう

②骨から逸脱してしまい歯茎が退縮してきて知覚過敏を起こす。また歯の寿命が短くなる

といった危険性が出てきますので拡大床を何年も使用している患者様は注意が必要です。

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