ワイヤー矯正治療報告(上下顎前突・口ゴボ)

こんにちは、さわだ歯科矯正歯科の沢田です。 本日は、当院で変則的な抜歯を行ったワイヤー矯正治療をご紹介します。

患者様の主訴

今回の患者様は、口元が出ていることを気にされて来院されました。

下の前歯が先天的に1本欠損していることが判明しました。 診察の結果、抜歯を伴うワイヤー矯正が適応と判断し、詳細な治療計画を立てました。

治療開始

まず、歯列全体の精密検査を行い、治療方針を確定しました。 患者様と十分に相談し、補綴治療を行っている下顎の前歯1本と上顎の第一小臼歯2本を抜歯し、マルチブラケット装置を装着しました。

治療中の経過

3ヶ月目:ワイヤーを細いものから太いものへ段階的に変更し、歯の移動を開始。

5ヶ月目:上顎第一小臼歯を抜歯して犬歯を後ろに動かしています

8ヶ月目:抜歯スペースの閉鎖が進んでいます。下の前歯を抜歯いたしました。

12ヶ月目:抜歯スペースの閉鎖を続けています

15ヶ月目:犬歯の後方への移動が完了し、残りの上顎前歯を後方へ移動させていきます。下顎前歯の抜歯スペースの閉鎖は完了しています。

28ヶ月目:抜歯スペースの閉鎖がほぼ完了して、咬み合わせの調整を開始。

治療完了(30ヶ月目)

2年半の治療期間を経て、口元の突出感が改善され、より自然な横顔に仕上がりました。 また、歯並びと咬み合わせが大幅に改善し、患者様にも大変満足いただきました。 現在は、保定装置(リテーナー)を装着して、後戻りを防ぐフェーズに移行しています。

まとめ

ワイヤー矯正は、時間を要する治療ですが、正しく行えば美しい歯並びと機能的な咬み合わせを獲得できます。 今回のケースでは、口元の突出感が気になっていた患者様が、矯正治療によってすっきりとした口元を手に入れ、大変満足されたことが印象的でした。

今後も経過を見守りながら、長期的な安定を目指してフォローしていきます。 矯正治療をご検討中の方は、ぜひ当院までご相談ください!

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