マイオブレース矯正治療(小児矯正治療・反対咬合)

みなさまこんにちは。さわだ歯科矯正歯科です。

今回は現在マイオブレース治療を行い、反対咬合が治ってきている患者様の口腔内を診ていただきたいと思います。

患者K様

初診時7歳

主訴:反対咬合

口腔内写真

 

この患者様は噛む際に上下の前歯が先に当たって、奥歯が全く咬めない状態でしたので、 しっかりと咬むために、下あごを前に突き出し咬んでいました。 このように下あごを前に突き出して前歯が反対に咬む症状を、「機能性反対咬合」といいます。下記の写真ではマイオブレースを用いて3ヶ月後ですが前歯が前側に出てきているため前歯でしか噛めず、奥歯が噛めない状態となっています。

11ヶ月経過した段階で切端咬合になってきました。マイオブレースを入れてベロのトレーニングを行ってきた成果が出てきました。

最新の口腔内となっています。切端咬合でもう少し上の前歯が外に出て欲しいところですが一番初めからするとかなり改善しているのがわかります。マイオブレースだけで上の前歯が完全に前に出ない場合にはその他の装置を用いて歯を機械的に押す必要性があると考えますが、もう少し様子を見てみようと思います。

コラム

噛み合わせた時、上の全ての歯は下の歯よりも外側に位置しているのが正しい状態です。

上記の写真のように前歯も奥歯も下の歯の方が外側に位置しています。この状態を反対咬合と言います。

反対咬合は、子供の時に放置すると、大人になった時に下顎が大きく成長してしまい骨格性下顎前突という状態になってしまう恐れがあります。そうなってしまった場合、大人になってから外科的に下顎の骨を切断しなければなりません。また歯の寿命においても、正常の噛み合わせの人と比べるとかなり短くなってしまいます。なので反対咬合に関しては早急に矯正治療を行うことをお勧めします。昔は遺伝的要因が大きく、対応が難しいと考えられていましたが、口腔内の環境(口腔習癖や舌の筋肉)が遺伝することにより、骨格が親と似たような方向に成長すると当院では考えています。なので当院では口腔内環境を改善することにより、正常な発育を目指して、歯並びも綺麗になるような治療を目指しております。マイオブレース治療は原因となる口腔習癖を治し、歯を綺麗にしていく矯正治療ですので、大人の歯が萌出する前からでも問題ありません。また口腔習癖を治すのは出来る限り早い方が良いので当院では5歳以降で協力があれば矯正治療を行なっていきますので気になりましたら一度当院へお越しください。

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