カリエールモーションを併用したインビザライン矯...
こんにちは。さわだ歯科矯正歯科の矯正医サワダです。
今回は上顎前突の患者様です。前歯が出ているのが主訴です。カリエールモーションを用いることにより治療期間を短くし、主訴である前歯を引っ込めた患者様です
患者K様
初診時33歳
主訴:上顎前突・前歯が出ている
口腔内写真
治療方針
奥歯が出っ歯の噛み合わせのためカリエールモーションを用いて上の奥歯を後ろに下げて噛み合わせを綺麗にした後に前歯を後ろに下げて主訴である前歯の前突を解消する予定といたしました。
顎の関節もほぼ左右対称で痛みもなかったのでカリエールモーションを用いていくことにいたしました。
4ヶ月経過した写真です。犬歯から後ろの歯たちが遠心(後ろ)に移動して上の2番目の歯の後ろにスペースが出来ています。ここで奥歯・犬歯の噛み合わせが綺麗になりましたのでインビザラインへ移行することと致しました。
1年8ヶ月で終了となりました。レントゲンの重ね合わせはこちらになります。カリエールモーションにより奥歯が下がりましたが、それに伴い下顎が少し前に行くことで噛み合わせが綺麗になったと推察されます。
上の前歯が下がりしっかりとした口元になっているのもわかります。カリエールモーションを用いることにより2年以内で終了できてよかったです。
コラム
昔ではワイヤーしかなかったため
①奥歯を後ろに下げる
②横に大きく広げる
という2つのことが出来なかったため非抜歯治療の限界がありました。なので昔は大きくスペースを得る方法として歯を抜いてスペースを獲得することしか無理だったのです。
しかし現在はインビザラインやカリエールモーションなど、様々な装置により上記の①②の方法を行うことが出来るので非抜歯治療の幅が革新的に広がりました。口元を大きく下げないといけない患者様はやはり歯を抜かないといけませんがそこまで口元を下げたくない患者様は非抜歯治療を最優先に考えますので是非気になったら当院へお越しください。