二酸化炭素は悪者??歯並びと呼吸の深い関係〜par...
呼吸と歯並びとの深い関係について、人体の構造から迫るシリーズ。歯並びだけでなく、よく風邪をひいたり、常に鼻が詰まっている=口呼吸がある子どもがいる親御さんにぜひ読んでいただきたいお話です。
みなさまこんにちは。
さわだ歯科矯正歯科の矯正担当医師の沢田です。
今回は患者様の症例ではなく、歯並びとも関係が深い、人間の呼吸についてお話ししていきます。
皆様は二酸化炭素をどのようにお考えでしょうか?
地球温暖化になるから地球上には必要ない・密室内の空気中に二酸化炭素濃度が高くなると意識障害など体に悪いなどあまり良いイメージはないかと思います。
しかし呼吸に関して言えば二酸化炭素濃度がとても重要で必要不可欠な存在であります。
まず初めにwikipediaから引用しますが呼吸とは
- 細胞呼吸(または内呼吸):血液と細胞とのガス交換。細胞が最終二酸化炭素 (CO2) を放出する異化代謝系。
- 外呼吸:空気と血液とのガス交換。多細胞生物体が外界から酸素を取り入れ、体内で消費して二酸化炭素 (CO2) を放出すること
難しい話を書いていますが、簡単に言えば外気から空気を吸い吐き出すのを外呼吸、外呼吸で取り入れた空気から酸素を取り入れてそれを細胞に渡すのを内呼吸と言います。
ご存知ある方もいらっしゃるとは思いますが血液中には赤血球という細胞がいて酸素の運搬役をしています。
パルスオキシメーターではかる動脈血酸素飽和度はこの赤血球の中にあるヘモグロビンに酸素が何%くっついているかと確認しており、基本は99%となっています。
そこで疑問です。赤血球の99%は酸素とくっついているので体の中に基本的に酸素は足りてるのでは?🧐
まさしくその通りだと自分は考えます(赤血球数が少ないは置いといて)
そこで二酸化炭素の登場です!!
上記の図のように血中の二酸化炭素濃度が高いと酸素が赤血球から離れやすくなり体の細胞に行き渡りやすくなります。逆を言えば血中の二酸化炭素濃度が低いと体の細胞に酸素が行き渡らないことにより、さまざまな悪影響を及ぼすことが考えられます。そしてその血中の二酸化炭素濃度を低くしてしまう原因が口呼吸となっています。